寿司の寿々丸

ガキの頃、カニの甲羅を集めて部屋の壁に飾ったり、珍しい一升瓶の蓋を集めたりするのが好きで、そんなことでもおじさんには世話になったというか、おじさんに男の子がいなかったからなのか、俺のようなクソガキを『一雄くん!一雄くん!』と、とにかくかわいがってもらった。

中学になるとサザエを買ってもらったり、ちらし寿司を豪快に寿司桶に作ってもらったりと楽しかった思い出がたくさんある。

それだけじゃなくて、うちの妹がバイトさせてもらったり、うちで産まれた犬が嫁いだり、おじさんの娘の旦那と仲良かったり、孫が同級生だったりと、縁を挙げればキリがないし、その縁の大半が感謝だ。
その元気と威勢そのものが捩り鉢巻きを巻いたおじさんが数年前にぶっ倒れた。
病院に見舞いに行った俺のことはすぐにわかってくれて、
『一雄くん!俺はまた寿司を握るからよ、食べに来いよな』
とぶっ壊れたように、いつもの何倍もしつこくリピートされる言葉が効き過ぎのワサビのように鼻の奥にツーンと来た。
で、最近また、何かとファミリーに世話になることがあったりして、今度撮ろうよ的な流れに。もちろん、俺も超撮りたい!!
子供の写真を撮ってほしいという依頼を捻じ曲げて、俺の撮りたいようにわがままを言わせていただいた。っていうのは、板場に立つおじさんを撮りたかったからだ。
_MG_3840
カッケーぜ!!!
もう満足した!!
俺は小学校の卒業文集には板前になりたいって書いてたんだけど、多分、それはおじさんに憧れていたからだと思う。_MG_3848
_MG_3844
嫌がるおばさんにも半ば強引に板場に入っていただきました。
_MG_3857
念願のおじさんの寿司はまだ食べれなかったけど、孫のケイタが握る金目をいただく!!
_MG_3864
_MG_3868
『跡継ぎができたよ〜』
と俺が腕を支えながら、話しかけてくるおじさんのせいなのか、ケイタがワサビを入れすぎたのか、案の定、ファインダーがうまく見えない。っていうか、俺、直ぐ泣きすぎ。
そんな言い訳で写真のクオリティも低いし、そもそも全然撮ってなかった・・・
やばいやばい、撮らなきゃ!!ということで、パチリ!!
_MG_3854-2
次女が遅れて登場〜
_MG_3881
_MG_3885
最後は全員で!!
俺も全然まだまだだな・・・
ケイタが握る寿司と同じくらいのレベル。。。
ピントもイマイチ、光もいい加減・・・
途中からは酔ってましたよ。。。
それでもいいさと開き直るくらい、みんなの表情が良かった!!
次はおじさんが寿司を握るときを全力でぶっ撮るという目標を達成します!!!

  1 comment for “寿司の寿々丸

真緒 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。