中学の同級生の淳ちゃんは僕がまだ写真を生業にしようと決める前、つまりは単なるアマチュアの時に結婚式の撮影を仕事として依頼してくれたお客様第一号で、むしろ、もっと遡ると大学時代にたまたま伊東に帰省した正月に俺っちの店の前を通ったから、俺なんか写真をやってもいないのに『おー!久しぶり』なんつって、勢いでスタジオで晴れ着姿を撮影したし、更に言えば、中三の修学旅行では同じ班だったから、そん時にも多分、ファインダー越しに彼女のことを見ていたんです。つまりは四半世紀も僕は彼女を見つめていたのです。
カメラの中、3秒間だけ僕らは突然恋をしたかどうかと問われれば、そんな思い出はないんだけど、それが恋かと問われれば、それも違うんたけど、所謂、腐れ縁なのです。
そんな長い縁で、今度はお子様の七五三と1歳の誕生記念のロケーション撮影をやってよ!と、ご依頼いただきました。
なのですが、彼女の身内にご不幸があり、一時は中止にしようという相談もありましたが、今回は撮影だけでもというお話になりました。
そう決まれば、ぶっ撮る!!!
撮影中や、撮った写真を見ているときに楽しい気持ちや幸せな気分になっていただけるようになどと意気込んで臨んだ訳ですが、そこは淳ちゃん、心配は全くの杞憂に終わり、東海館で待ち合わせ、のっけから楽しい撮影がスタート!
おっ、淳ちゃんうめぇな!なナイスアシストを連発!
お子様の視線や動きを導いたり、気持ちをコントロールしたりがうまい。つまりは『武智!今だ!撮れ!』的なゴールデンコンビネーション!
元バスケ部のキャプテン、視線誘導から、味方をフリーにしてくれる動き、流石でございます。
なので、僕は時には近くから、時にはロングレンジから、気持ち良くシュートが決まる!
それでいて自らもしっかりとポーズを決めるママ。その活躍はJust like スラムダンクの仙道、キャプテン翼で言えば岬くん。
そして、この日のもう一人の立役者はアシスタント、うちの娘の汐伊。
普段はクールで人見知りな部分もあるが、主役達がつまらなそうになると、自然に遊びの相手をしたり、要所要所で笑顔を引き出すのが上手い!ここぞという時に良い働きをするスラダンで言えば、木暮。黒子のバスケなら、黒子!
汐伊が鞠をうまく使って遊んだり、時には俺の頭から人形を出してみたり、良い働きにバイト料はたっぷりあげました。
スタジオではお子様は泣きますとも!!
けど、僕はじっくり待って撮りますよ。泣いてるとこも撮るし、そこからだんだんと気持ちが変わっていくところも。だって、
D・A・T・E 泣いたっていい じゃないハートは石でもガラスでもないって、渡辺美里も歌ってましたから!!
おむつのCMいただきました〜
やっぱり、女の子はドレスには弱いですね〜
泣いたときにご褒美にドレスがあるよで、笑顔が戻りました!
そして、翌日はなぎさ公園で。
雨の予報を覆し、時々太陽が顔をのぞかせる撮影日和。
俺的には大好きな写真。多分、父親だからでしょう。
ここ、マジで伊東っすか?
帰り際に『今度はアタシの遺影よろしくね!』と四半世紀後のご予約をいただきました。
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